「不動産業界はやめとけとよく聞くけど、実際のところどうなのか分からない」
近年、残業時間が多い業界に不動産業界が常にランクインしていることもあり、不動産業界=ブラックと認識されています。
そのような背景から、「不動産業界はやめといた方がいいのかな」と思っている人が少なくありません。
そこで今回は、不動産業界を徹底調査した上で、不動産業界に対するリアルな声を元に不動産業界の実態について紹介していきます。
不動産業界に対するリアルな生の声【悲惨】
不動産業界はやめた方がいいとよく聞く中で、実際のところどうなのか気になりますよね。
そこで、Twitterから不動産業界に対するリアルな生の声を集めてみました。
悪いことは言わん、不動産業界はやめとけ
— まいと (@might_be) June 28, 2014
仕事嫌すぎる。何かあれば24時間365日体制で携帯に電話かかってくるシステム、令和の時代にゴミすぎん?就活前の自分に言いたい。不動産業界はやめとけ
— 蘭 (@ran_5296_) February 18, 2022
これから就活を始める23卒へ
すぐ内定貰えそう、仕事内容が想像しやすい、稼げそうとか安易な考えで不動産業界を志望するなら悪いことは言わないのでやめとけ。稼げるけどシンプルにキツいです。離職率がえげつないです。そしてあなたが思っている以上に不動産業界は横の繋がりが凄いです。
私より
— ケーキ食べたいマン😀21卒 (@21_tenshoku) September 29, 2021
結構、不動産業界に対してマイナスなイメージを持っている方が多いですね。
次のところで、なぜ不動産業界はやめとけと言われているのかをもう少し深掘っていきたいと思います。
「不動産業界はブラックだからやめとけ」と言われる5つの理由とその真相
上記で、不動産業界に対するリアルな生の声を聞くことができたと思います。
もっと具体的に「不動産業界はやめとけ」と言われている理由について、詳しく見ていきますね。
1.離職率が高いから
離職率が高いと言っても数値を見ないと分からない部分もあると思うので、不動産業界の離職率を2つの図から見ていくことにしますね。
① 「業界別の離職率」
参照元:「令和2年雇用動向調査結果の概要」
このように、離職率の高さが上位4位に食い込んでおり、比較的に高い割合だと言えます。
また、「新卒社員の3年以内の離職率」も合わせて見てみましょう。
②「新規学卒就職者の3年以内の離職率」
参照元:「新規学卒就職者の3年以内の離職率」
新卒社員の3年以内の離職率の目安は大体30%ぐらいなので、はるかに上回っていることがわかるでしょう。
離職者の割合の高さは、業界の「働きにくさ」や「業務に対して不安がある」ことを示します。
上記の2つの図からも、「不動産業界の離職率が高いので、不動産業界はやめといた方がいい」と言われているのは事実です。
2. ノルマが厳しいから
賃貸・売買の営業に限らず、不動産の営業職につくと「月に何本契約させなければいけない」といったノルマが課せられます。
不動産業界の営業は売るものが高額な商品のため、なかなかすぐには契約を取ることは厳しいです。
1件成約するのにも時間がかかるのに、月に何件も契約を取らなければいけないノルマなんて無理がありすぎます。
しかし、決められているノルマを達成できないと、上司からの圧を感じ会社の中での居心地も悪いです。
仮に、ノルマを達成できた月があっても翌月からまた0からのスタート。
毎月ノルマに追われる日々は変わらず精神的にダメージを受けてしまう場合もあるでしょう。
企業によってノルマが変わるので、一概には言えませんがノルマが厳しいところもあるのは事実です。
3.景気で左右されるから
コロナの流行で、不動産業界にも影響が出ています。
実際に、どのような部分に影響をもたらしているのかを見てみましょう。
▼コロナの流行で不動産業界に対する影響
参照元:「コロナの流行で不動産業界に対する影響」
このように、お問合せや入居キャンセルの減少しているということもあり、不動産業界の売上に影響していることが分かると思います。
このままコロナの影響が続き、売上の核となっている部分が増えないと不動産業界の経営は苦しくなるでしょう。
そのような背景から、不動産業界は景気で左右されてしまうのは事実と言えます。
4.労働時間が長いから
労働時間が長いと言われても、あまりピンとこないかもしれません。
そこで実際に、不動産業界の残業時間はどのくらいかを下記の表で見てみましょう。
▼業界別残業時間
順位 | 分野 | 残業時間 |
1位 | コンサルティング | 83.5時間 |
2位 | 広告代理店・PR・SP・デザイン | 78.6時間 |
3位 | 建築・土木・設計・設備工事 | 70.8時間 |
4位 | 放送・出版・新聞・映像・音響 | 60.1時間 |
5位 | 不動産関連・住宅 | 64.8時間 |
参照元:「業界別残業時間」を元に作成
法律上の時間外労働時間は、月45時間までと決められています。
しかし、上記で挙げた表を見ると、不動産業界の残業時間は64.8時間と大幅に超えていることが分かると思います。
普段の業務時間に残業時間が加わるので、労働時間が長いというのは事実です。
5.将来が不透明だから
将来不動産業界に影響をもたらすこととして、下記が挙げられています。
- 少子高齢化・人口減少
少子高齢化がものすごいスピードで加速しています。
高齢者は、便のいい都市部に集まっていくので都市部に人が集まるのは変わらない一方で、地方では人口が減り続けていくたま、都市部と地方での物価の価格に差が出てきくるとされています。
また、日本の人口も年々減少し続けています。今後、人口が増える見込みがないため、自然と不動産を欲しがる人が少なくなるので値下げしなければいけなくなるでしょう。
そのような背景から、少子高齢化と人口減少は不動産業界に大きな影響をもたらすとされています。 - コロナウイルスの流行
近年、コロナウイルスの流行でリモートワークを導入する企業が増えてき、オフィスを広げなくてもよくなりオフィスの縮小をした企業が多かったです。
そのため、ビルに入っていたテナントが撤退していき不動産業界に大打撃を受けました。
今後、同じような未知のウイルスが流行した際に、不動産業界に影響を及ぼすかもしれません。
もちろん、上記で挙げたことがどうなるのかは分からない側面もあるので、将来が不透明とも言えます。
しかし、将来が不透明なのはどの業界にも当てはまることなので、将来が不透明=不動産業界はやめとけにはなりません。
不動産業界で働くのは悪いことばかりではない【3つのメリット】
ここまでで、なぜ不動産業界はやめとけと言われている理由について見ていきました。
しかし、不動産業界で働くのは悪いことばかりではないので、次のところで不動産業界で働くメリットについて見ていきますね。
1.実績次第で高収入を見込める
他の業界では、年齢を重ねるにつれて、お給料もその分上がる年功序列を採用している業界が多いです。
しかし、不動産業界では完全なる実力主義の業界であるので、実績次第で高収入を見込める給与形態が取られているのです。
具体的な給与形態は、会社の売上に貢献すればするほど固定給とは別にインセンティブが貰える仕組みとなっています。
そのため、年齢関係なく実績次第で年収が高くなるので、若いうちから高収入をもらえることができる魅力のある業界です。
2.学歴関係なく働くことができる
学歴の有無で業界や企業によっては、就職した時点で就けるポジションが異なっていきます。
しかし、不動産業界に関しては数字を出すことが求めらるため、学歴関係なく働くことが可能です。
例えば、有名大学出身で1件も成約が取れない社員と学歴ははないが月の成約件数が誰よりも良い社員がいるとしましょう。
どちらが会社に必要とされるかというと、一目瞭然で後者ですよね。
不動産業界は、結果を出すことが求められるシビアな業界ではありますが、結果を残せれば学歴は関係ありません。
3.若いうちから出世も見込める
他の業界は、年齢を重ねていくにつれて役職につけるといった年功序列制度が取られています。
そのため、どうしても若いうちは出世が出来ず、仕事にやりがいを感じられない方もいるのではないでしょうか。
しかし、こちらも繰り返しにはなってしまいますが、不動産業界は実力主義の業界です。
結果を残している=必要とされる人材となり、年齢関係なく会社に貢献した人が出世することができます。
年齢関係なく誰でも出世のチャンスがある業界であるので、頑張っても頑張っても評価されないということはありません。
若いうちから昇進できる環境で働けるのは、仕事に対するモチベーションにも繋がっていくでしょう。
今後の不動産業界の動向【将来性】
ここまでで、不動産業界の良い面・悪い面の両側面から見ていきました。
良い面・悪い面を踏まえ、今後の不動産業界の動向はどうなるのかを紹介していきますね。
不動産業界の動向を、3つの視点から見ていきたいと思います。
- 人口減少・少子高齢化
日本全体の人口減少と少子高齢化が加速していくので、空き家と空き地が増えていくとされています。
さらに、新築・中古問わず今までより需要が低くなっていくことが予想されるので、不動産業界の経営にもかなり影響してくるでしょう。
しかし、住む場所を必要としている限り、不動産業界に対して需要が0になくなるわけではありません。
今後、人口減少と少子高齢化に対応していく新しいものを生み出すことが、肝になっていくと考えられます。 - オフィスの空室率
大手不動産業界は、都心部にオフィスビルを構えていることもあり、オフィスの賃料が大手不動産業界の収益安定に関わっていきます。
しかし、コロナが流行していく中、企業もリモートワークの推奨を始めたので、もともとオフィスが入っていたビルに空室ができるようになり、オフィスの空室率が今までにないぐらい高まりました。
オフィス賃貸料は大事な収益の部分でもあるので、今後、オフィス空室率を上げないかが不動産業界で大事になっていくと考えられます。 - 不動産業界のIT化
不動産業界は、IT化が進んでいなくまだ古い体質が残っています。
近年契約するのにオンラインで手続きが取られるようになり、IT化が進み始めているかに思われていますが、まだまだIT化が進んでいない企業が多いのが現状です。
「不動産業界 やめとけ」と言われている理由の1つに残業時間が多いと挙げられていますが、IT化が進んでいないため、業務の効率化ができずに残業時間が多くなっています。
今後は、IT化を推進していくことからIT系のスキルを兼ね備えている人材が求められると考えられます。
このように、今挙げた3つの視点が、今後の不動産業界のに関わっていくと考えられます。
今後どうなっていくのかは予測することしかできませんが、生き残って仕事するために大事になることを次のところで紹介していきますね。
不動産業界に限らず生き残るためにITスキルは必須項目
日本は人材不足で、今後あらゆる業界も、ITで他社との競争に勝ち抜いたり業務効率化を図っていく必要があります。
IT化やロボットやAIの進化でITとの関わりが急速に高まるので、ITを使いこなすスキルが必要になっていくのです。
ITを使いこなすと聞くと、エンジニアが必要なのではと思うかもしれません。
しかし、下記の図から分かるように、IT人材が不足しているためエンジニアではない社員が自らがITを使いこなすことになります。
▼今後のIT人材の不足数
参照元:「IT 人材需給に関する調査」
そうすると、必然的にITスキルがないとITを使いこなすのにも無理があるので、ITスキルは必須項目となります。
どの業界でも活躍できるITスキルを身につけるべき
どの業界でも活躍できるITスキルを身につくことが出来れば、不動産業界を辞めてもどこの業界でも働くことができます。
では早速、どの業界でも使えるおすすめのITスキルを3つ紹介していきますね。
1.プログラミングスキル
繰り返しになりますが、ITの需要が高まるので、プログラミングができる人材はどの業界でも重宝されます。
今後、AIの進化で奪われる仕事とそうではない仕事が出てきたり、IT化で業務の効率化をしていくことになるでしょう。
単純な業務はAIによって奪われるため、人が担う業務は今より減りますが、その代わりにAIやITを管理し使いこなす仕事が加わります。
そこで、ITやAIを使いこなすのには、プログラミングスキルが必要になるのです。
ここで人材価値を高められるスキルを身につけておくと、将来への不安を感じなくなるでしょう。
いきなりプログラミングと聞いてもピンと来ないと思うので、侍エンジニアで無料相談に行くと知識を深められると思います。
2.マーケティングスキル
企業経営を成り立たせるには、商品・サービスを売って顧客に買ってもらう仕組みを作るマーケティング力が必要です。
今は、情報やものに溢れている上に変化が激しいので、商品・サービスを簡単に売ることはできません。
さらに、商品が安いから売れるという単純なことではなくなっていきました。
どの業界の企業も生き残っていくためには、顧客に商品を買ってもらう仕組みを作るマーケティングが鍵になります。
そのため、必然的にマーケティングができる人材は業界問わずどの企業からも欲しられるのです。
マーケティングってどうやって身につければいいのと思うかもしれません。
「Withマーケ」では、基礎から応用まで幅広く学べるので、「Withマーケ」でマーケティングスキルは確実に身に付きます。
3.Webデザインスキル
企業の売上を上げるには、商品・サービスを売って顧客に買ってもらうことが重要です。
デザインと売上は、一見関係のないものと思われがちですが、切っても切っても切り離せない関係があります。
何度も言うように、商品が安いからといって売れるような簡単な時代ではなくなっていきました。
今求められているのは、ユーザーに体験価値を提供することです。
ユーザーに体験価値を提供することで、ユーザーに何度も選ばれ続ける商品・サービスになり、会社の利益にも繋がっていきます。
そのため、体験価値を向上させるために、デザインスキルは必須になっていきます。
企業の利益を発生させられるデザイン力を備えられれば、貴重な人材になれるでしょう。
まとめ
最後まで見ていただきありがとうございました。
本記事では、「不動産業界はやめとけ」と言われている5つの理由とその真相について紹介ていきましたが、いかかがだったでしょうか。
不動産業界に対してあまりいいイメージが少なかったですが、不動産業界で働くのは悪いことばかりではありません。
ただ1つだけ言えることして、これから先不動産業界に限らずITスキルが大事になっていくことは伝えたいです。
そのため、ITスキルを身につけてどの業界からも必要とされる人材になることが今後の鍵となります。
本記事に辿りついてくださったあなたには、後悔のない選択ができるよう心から願っています。
もちろん、残業時間が長いという理由だけが「不動産業界はやめとけ」と言われているわけではないですが…