「経理はやめとけとよく聞くけど、実際のところどうなのか分からない」
近年、AIの技術が進歩する中で、経理の仕事がAIによって奪われるかもしれないとい言われています。
下記の「AIに代替されて無くなると予想される職種」によると、
順位 | 項目 | 割合 |
1位 | 経理・財務・会計系 | 42% |
2位 | 一般事務・秘書・アシスタント系 | 41% |
3位 | コールセンター | 37% |
参照元:「AIに代替されて無くなると予想される職種」
このように、経理・財務・会計系の職種がAIによって奪われると上位に予想されていることが分かると思います。
そこで今回は、経理職について徹底調査した上で、経理はやめとけと言われている理由と経理志望者が知るべき真実を紹介していきます。
そもそも経理の業務内容とは?
経理の業務を簡単にいうと、会社経営のために利益や資産をもたらすためにお金の管理をする仕事です。
では、具体的にどのようなものがあるのかを、下記の表で見てみましょう。
- 1日単位
現金の出納状況の確認/備品購入/預金・手形の管理/経費の精算etc…
- 1ヶ月単位
社員の給与/社員の勤怠管理/売掛・買掛金の回収etc… - 年単位
貸借対照表・決算書の作成/源泉徴収・保険の支払いと管理etc… - 年次決算後
有価証券報告書/税務報告etc…
このように、他の職種と比べて、1日、1ヶ月、1年にやるべきことが決まっています。
経理になる3つのメリット【やるべき!?】
経理の仕事に就こうか迷っている方も多いのではないでしょうか
そこで経理になるメリットを3つ紹介していきますね。
1.転職がしやすい
経理は、企業のお金の流れを把握し経営のサポートをしていくので、どこの企業になくてはならない存在です。
例え、景気が悪く人員を削減することになったとしても、経理の人全員がカットされることはありません。
また経理に空きが出た場合、企業が一から未経験者を教える時間はないので、経験者を優遇し採用していきます。
転職市場の経理の需要がなくなることはないので、求人がなくて転職できないなんてことに遭遇することはないのです。
こういった点から転職しやすさがあり、経理になるメリットとして挙げられています。
確かに、働く上で何か人間関係に悩んで辞めたいなとなっても、違う企業にすぐに転職しやすい職業という点はいいですよね。
2.専門知識を身につけられる
経理の業務をやっていく上で、下記のような専門知識を身に付けることができます。
- 経理で仕訳する際の勘定科目
- 税金の計算や申告を行うための税金の知識
- 帳簿の読み取り
etc…
上記の専門知識があると、どこにどれだけお金を使えるかといった経営者視点から会社を見られるようになるでしょう。
他にも、経理のデータは紙で保管されていましたが、コロナの影響でテレワークが進みパソコンでデータを保存する企業が増えました。
そのため、パソコンに触れることも自然と多くなるのでパソコン知識も自然と身につけられます。
業務を通して専門知識を蓄えることができると、どの企業でも重宝される人材になれ転職にも有利になっていくのです。
3.経営陣の近くで働くことができる
何度も言うように経理の業務は、どのくらいの資産が残っているかそして、利益があるかというお金の流れを把握していきます。
経理が扱っているお金の流れは、経理の視点から今の会社の状態を伝え、今後の会社経営をどうするかを決める1つの指標となるのです。
1つの指標をもとに経営陣と会社の状態を見たり、経営陣の近くで働ける点においては経理のメリットとして挙げられるでしょう。
しかし、経営の判断を左右するのでもちろんそれに伴って責任も多少出てきますが、やりがいを感じられる職業であることは間違い無いです。
「経理はやめとけ」と言われる3つの理由
経理になるメリットをいくつか挙げられていましたが、なぜ経理はやめとけと言われているのでしょうか。
次のところで、詳しく見ていきますね。
1.直接評価されにくいから
営業職だと、クライアントに自社商品を売ることで自分が出した成果を数値化して把握することができます。
しかし経理は、会社の売り上げに直接関わる業務というよりかは、経営に必要な業務をこなしていく職種となります。
もちろん経理の仕事はお金の管理をしていくので大事な部門でありますが、どうしても会社の売上に貢献している営業職に目が行きがちです。
企業も経理が直接評価されるよう取り組んでいますが、実際のところは、まだ評価制度が浸透しているわけではありません。
そのため、売上に貢献している営業よりは直接評価されにくい職種とされ、「経理はやめとけ」と言われている1つに挙げられています。
2.繁忙期は多忙になるから
経理には、業務が慌ただしくない閑散期と業務が慌ただしい繁忙期で分かれています。
下記で、どの時期が経理の繁忙期にあたるのかを示したので見てみましょう。
- 月次(月初・月末)
その月に発生した収益や費用を全て計算し帳簿作成を行い、月末に締め切った後の処理などをしていく。
他にも、社員の給料の支払いや請求書の作成ある。
- 年次(3-6月・12-1月)
6月の決算報告をするために、3月から決算準備をしていきます。
また、12月には年末調整も行っていきます。
このように、決算期や月初・月末の繁忙期ではとにかくやることが多いので、どうしても残業も増えてしまいがちです。
しかし、他の職種では急に仕事が入ることもありますが、経理は一定期間のお金の集計と管理をするので、どの時期が忙しいかを把握できます。
そのため、メリハリをつけやすい仕事であると言えるでしょう。
3.昇進の見込みがないから
他の部署は、人事異動が頻繁に行われ管理職のポジションも複数あるので、昇進もしやすく給料アップも期待できます。
経理でも、管理職になればキャリアの幅が広がっていきます。
しかし、基本的に経理の管理職のポジションは、1名ずつしか割り当てられずポジションが空かない限り昇進の見込みはありません。
管理職のポジションにいる人が、定年になったらようやくポジションが空く程度、、、
また、経理は専門部署なので、わざわざ経理未経験の社員を経理に異動させて研修する時間を取ることもしないです。
そのため、経理にいた社員が他の部署に異動することはほとんどないので、管理職が空かない限り昇進は厳しいです。
経理を視野に入れている人が知るべきたった1つの真実
なぜ経理はやめとけと言われているのかが分かったかと思います。
ここでさらに、経理に関してもっと突っ込んだ話をしていきますね。
経理を視野に入れている人が知るべきった1つの真実は、経理は労力の割に結果が伴ってこないことです。
これだけではあまりよく分からないと思うので、次のところで深掘っていくことにしますね。
資格取得でキャリアを高められるが資格取得が難しい
経理では、資格取得でキャリアの可能性を高めることができます。
実際にどの資格が評価されるのかを、下記でまとめたので見てみましょう。
- 日商簿記検定
決算処理が実務に近いので、企業の財務諸表で財務状況がわかるようになります。
※評価されるのは2級以上からです。 - 経理・財務スキル検定(FASS)
簿記だけではなく経理や財務のスキルが実務経験に匹敵していることを示せます。
※評価されるのがレベルC以上からです。
- 国際会計検定(BATIC)
グローバルな会計知識を英語で出題されるので、経理の実務レベルの英語が使える人材として外資系企業に働く際に有利になります。
※日商簿記検定2級とアカウンティングマネージャーレベルが同等レベル
※日商簿記検定1級とコントローラーレベルが同等レベル - 税理士試験
税理士の中の1科目でも合格すると優遇されやすいです。 - 公認会計士試験
独立を目指せます。
上記だけ見ると、いくつもの資格が取れるのでキャリアアップも容易に思えるかもしれません。
しかし、上記で挙げた各検定の合格率も合わせてみてみましょう。
- 日商簿記検定
▶︎1級:10.2% 2級:30.6%
- 経理・財務スキル検定(FASS)
▶︎レベルA:16.6% レベルB:16.3% レベルC:28.5%
- 国際会計検定(BATIC)
▶︎コントローラーレベル 8.2% アカウンティングマネジャーレベル 13.0%
- 税理士試験
▶︎簿記論: 16.5% 財務諸表論:23.9% 消費税法:11.9% 法人税法:12.8%
- 公認会計士試験
▶︎9.6%
キャリアを高めるには資格取得は持ってこいですが、合格率が低いので、勉強時間を確保できない限り厳しいです。
ITスキルがないと生き残れない
AIによって会計業務の多くを仕組み化をされてしまえば、経理として働く人の仕事の一部が奪われてしまいます。
確かに、単純作業だけができる人材は仕事を奪われます。
しかし、ITスキルという付加価値のある人材であれば、そのまま経理として働け企業で重宝される人材になれます。
例えば、ITツールの導入や管理をしたりそして、ITスキルで業務効率化を計りコストカットに取り組めたら言うことありません。
このように、ITスキルも兼ね備えていればどの企業からも必要とされるのです。
今後、ITスキルの有無で経理として働けるかが変わるので、ITスキルで人材価値を高めないと経理として生き残れません。
誰でも割に合う仕事をできる切り札が2つある
では、割に合う仕事に仕事をするにはどうすればいいのかを見てみましょう。
1.IT業界に転職をする
先ほども言ったように、ITスキルや資格取得で人材価値を高めなければ、経理として生き残るのは厳しく割にも合いません。
近年、他業界もIT化を進めて効率化を測っているため、今後のITの必要性がどんどん高まっていきます。
そこでIT業界へ転職すると、業務をしつつITスキルを身につけられるので、人材価値を高めることが可能です。
そのため、IT業界への転職を模索するといいでしょう。
どうやって転職活動すればいいか分からない方は、リクナビNEXTはIT業界の求人数も多いので、一度相談に乗ってもらうといいと思います。
2.収入に天井がないWebスキルを身につける
「どうやってWebスキルを身につければいいの」と思われたかもしれませんが、心配しなくて大丈夫です。
Webスキルを基礎から応用まで学べる「Withマーケ」では、すでに700名もの方が入会しています。
参照元:「Withマーケの公式サイト」
未経験からWebスキルを身につけて、人生を変えるほどの成果を得ている方がたくさん。
分からないことががあっても質問を無制限にできるので、Web知識に富んだプロがいつでも答えてくれるので大丈夫。
すぐに質問できる環境で学ぶと、書籍で学ぶよりはるかに効率よくWebスキルを身につけることができます。
Webスキル1つで、働く時間や場所に縛られない働き方を手に入れられることは間違いないです。
まとめ:仕事ばかりの日々から抜け出すために割に合う仕事をすべき
本記事では、「経理はやめとけ」と言われている理由や経理を視野に入れている人が知るべき真実を紹介していきました。
いかかだったでしょうか。
本記事にたどり着いてくださったあなたには、後悔がないよう人生を歩んで欲しいので、少し突っ込んだ話もさせてもらいました。
仕事ばかりの人生ではなく、家族と過ごす時間だったり自分の趣味の時間を過ごせるように暮らしにゆとりを持つことが大事です。
そのためには、どうしても割に合わない仕事より割に合う仕事を選択せざるをえません。
しかし、ここで紹介した割に合う仕事ができる切り札は再現性の高いものなので、今すぐ行動に移してみてください。
あなたの人生がより良いものになるよう願っています。
もちろん、仕事が奪われるかもしれないということ理由だけが経理やめとけと言われているわけではありません。