Webマーケティングを助けてくれる万能なツールは世の中にたくさんある。
たくさんあるからこそ、あなたが使うべきツールは厳選して適切に活用していくべきだ。
しかし、ツールの選び方は分からないし、まして使ってみないとあなたに合うか分からない。
そこで本記事では、専門家目線で無料で使えるWebマーケティング関連のツールを16つ厳選した。
無料なら誰でも手軽に試せるし、使うハードルもグンと下がるだろう。
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Webマーケティングツールの選び方
ツールを使う目的に応じて選ぶ
よく分からないまま、良いと言われたから使うのは良くない。
必ず目的があって、その目的を達成するためにツールがある。
例えば、『Webメディアのアクセス数を見て、アクセス数が集まっている記事を修正したい』と考えたとしよう。
その場合には、Googleアナリティクスという公式の無料分析ツールが最適だ。
という風に、目的に合わせてツールを選ぶ必要が出てくるわけだ。
目的別にどんなツールがあるかは後ほどまとめて解説していくので、そちらを確認して欲しい。
募集要項に記載のツールを選ぶ
転職やフリーランスの案件情報を覗くと、『ツールの利用経験があれば優遇する』という文言をよく見かける。
転職したい企業の募集要項を確認し、使うべきツールを選ぶのも良い。
ちなみに、以下のようなWebマーケター募集は、デザインツールが扱える人材を求めているようだ。
参照元:wantedly
上記は、SNS運用をメインで行うWebマーケターの募集だが、デザイン面も考慮してPhotoShopといった写真を様々な形で加工できるツールを使用するお仕事もあるようだ。
つまり、PhotoShopが使えることをアピールできれば採用される可能性もグンと高まるというわけだ。
広範囲で使えるWebマーケティング無料ツール3選
今回の本題である『Webマーケティングツールにはどのようなものがあるのか』について触れていこう。
ご紹介していくWebマーケティングに関連する無料ツールには、大きく2タイプのツールが存在する。
- 広範囲で使えるツール
- 限定的に使えるツール
シンプルに上記の2通りに分類できる。
広範囲で使えるツールに関しては、様々なWebマーケティング業務の軸になるツールでぜひとも活用できるようになっておきたいツールだ。
逆に限定的にしか使えないツールに関しては、利用シーンは限定されるものの、ある分野では強力なツールになるものが多いため、目的に合うのであればぜひ知っておいて損はないものだ。
また、今回は誰でも使えるツールを選ぶことにしたため、無料ツールだけを厳選した。
1.Googleアナリティクス
参照元:Googleアナリティクス
Webマーケターが必ずと言っても良いほど、日常的に使う無料分析ツールがGoogleが提供している『Googleアナリティクス』だ。
Googleアナリティクスを扱えないWebマーケターは存在しないと言っても良いほど、Webマーケティング業界の中では定番の分析ツールとなっており、様々な広告媒体(メディアや有料広告、メルマガ等)の分析に活用されている。
Googleアナリティクスは基本的にアクセス数も確認する分析ツールだが、様々な切り分けでアクセス数を分析することができる。
- ユーザーの種類
- 流入元や遷移元
簡単にいうと上記のようになるが、特にユーザーの種類は様々な切り分けが可能だ。
例えば、『20代女性でスマホからAという記事を見た後、Bという記事を見て商品を買った人』という人数をカウントすることもできる。
このように条件を掛け算して無数のユーザーデータを分析できるのがGoogleアナリティクスというわけだ。
まずは基本的な機能だけでも良いので、習得しておくことを強くおすすめする。
2.Googleスプレッドシート
参照元:Googleスプレッドシート
次は、こちらもGoogleが提供している『Googleスプレッドシート』だ。
Googleが開発したエクセルと言えば、話は早いだろう。
個人的には、エクセルよりもGoogleスプレッドシートの方が優れており、Webマーケターなら扱えるようになって欲しいツールの一つと言える。
実際にシンクノ編集部でも、メディア運営に必要な情報はスプレッドシートにまとめており、数値分析にも活用できるため非常に重宝している。
エクセルと比較して何が違うのか分からない方も多いと思うので、以下に特徴をまとめたので見て欲しい。
- 複数人で同時に編集できる(編集したら即反映される)
- 共有はURLを教えるだけでOK
- コメントを入れられる
- 編集履歴が分かる(履歴を辿って編集前に戻ることも可能)
- アドオンが使える
上記のようにWebマーケティング業務を行う上で非常に円滑なツールとして使い勝手が良いわけだ。
また、『アドオンが使える』という項目があるが、これは追加のオプション機能のことだ。
例えば、Googleアナリティクスのデータをスプレッドシートに吐き出して、毎日自動で更新してくれるようにしたいと考えた場合、アドオンを使えば簡単にできる。
Googleスプレッドシートもまた、奥が深いツールなので基礎的な部分だけでも使えるようになっておきたい。
3.Googleスライド
参照元:Googleスライド
次もGoogle社が提供しているツール『Googleスライド』だ。
こちらは、パワーポイントと同じくスライドを作るものだが、Googleスプレッドシートと同じ特徴を持ち、パワーポイントにはない機能が満載だ。
Googleスライドでもアドオンを使えるが、クオリティの高いアイコンが使えるようになるアドオンなどスライドの質をより高めるためのアドオンが数多く用意されている。
Webマーケティング業務では、コミュニケーションを円滑にするためにスライドで資料を作り、提案したり戦略を考える材料にしたりする。
見やすく、分かりやすいスライドが作れることは、優秀なWebマーケターの証でもあるので、ぜひGoogleスライドに関してもマスターしてもらいたいところだ。
【状況別】Webマーケティング無料ツール13選
まず最初に確認しておきたいことが1つある。
それは、Webマーケティング関連のツールのほとんどは、Webメディアに関連するツールで、
Webメディア起点で様々なWebマーケティング課題を解決していくものだ。
とは言え、SNSやWeb広告を運用する方々が使えるツールにもフォーカスしていきたいので、3つの分類でご紹介していくことにする。
- Webメディア関連ツール
- Web広告関連ツール
- SNS関連ツール
それでは、早速1つずつ見ていくことにしよう。
SEO対策ツール | Webメディア運営者向け
Googleサーチコンソール
Google Search Consoleは、自社のWebメディアにアクセスする読者が、どんな検索キーワードで検索してアクセスしているかを分析するツールだ。
多くのアクセス数を誇るWebメディアの多くは、Google検索を使って検索してくるユーザーのアクセスを集めている。
そのため、どんなキーワードで検索してユーザーは自社のWebメディアに到達しているか知ることで、読者のニーズを探ることができるというわけだ。
Webメディアを運営していてGoogle Search Consoleを知らない運営者はいないぐらい有名なツールなので、ぜひこの機会に覚えておこう。
SEOチェキ
参考元:SEOチェキ公式
次にSEOチェキという無料分析ツールをご紹介したい。
いくつか機能はあるが、基本的に使うのは『検索順位チェック』だ。
上記のように、対象URLを入力し、検索順位を確認したいキーワードを入力することでGoogleとYahoo検索で検索順位が何位にいるのかを確認できる。
検索順位を管理するツールも世の中には多くあるが、そのほとんどは有料となっているため、今回は無料で使える『SEOチェキ』にスポットを当てた。
Ubersuggest
参考元:Ubersuggest公式
Ubersuggestは、Googleで検索されるキーワードが月間でどのくらい検索されるキーワードなのか調査できる分析ツールだ。
1ヶ月に1回も検索されていないキーワードを狙って、Webメディアで記事を書いても、アクセスを集めることができない。
きちんとキーワードの月間検索回数を調査してから記事作成に取り組むのがSEO対策の基本となっている。
また、各キーワードごとのSEO難易度も同時にチェックできるため、SEO的に難しいキーワードは最初から排除しつつ記事執筆することができる優れものだ。
競合分析ツール | Webメディア運営者向け
SimimlarWeb
参考元:Similarweb公式
Webメディア運営をやっていると、競合メディアのアクセス数など様々な数値が気になってくるだろう。
そんな時にSimilarwebを使うと大体どのくらいのアクセス数で、どんなユーザーが多いのかを分析することができる。
正確なデータを集計できるわけではないが、傾向は掴むことができるので十分無料でも検討材料にすることができるから試してみて欲しい。
使う時には、検索窓に分析したい競合メディアのURLを入れるだけと簡単な点も好感度が高い。
SEMRUSH
参考元:SEMRUSH公式
SEMRUSHは、全世界で最も使われているオールインワン競合分析ツールだ。
まだ日本に上陸してそこまで年月が経っていないため、まだまだ知る人ぞ知ると言った認知度だが、多機能で全てを使いこなせているWebマーケターは少ないだろう。
キーワード調査はもちろん、競合分析でも様々な情報を計測できる。
上記がSEMRUSHの機能一覧だが、正直多すぎるため全てを把握しなくても十分に活用できるから安心して欲しい。
上記を見て分かるように、競合調査から始まり、保守・運用の領域までを全て網羅している優れた分析ツールだ。
本当のところ、SEMRUSHは有料ツールなのだが、14日間は無料で使えるのでご紹介させていただいた。
ぜひ、高機能なSEMRUSHに触れて様々なデータを覗いてみて欲しい。
サイト改善ツール | Webメディア運営者向け
PageSpeed Insight
Webメディアのユーザー体験を劇的に良くする要素として、ページの読み込みスピードが挙げられる。
あなたは、読みたい記事がなかなか開かずイライラしたことはないだろうか。
それはまさにページの読み込みスピードが遅いことが原因だ。
そんなページの読み込みスピードを調査するツールとして挙げられるのが『PageSpeed Insight』というわけだ。
使い方も簡単で、上記の画像にある検索窓に調査したいWebメディアのURLを入れて検索するだけだ。
AIアナリスト
参考元:AIアナリスト公式
Googleアナリティクスを利用している方に合わせて利用してみて欲しいのが『AIアナリスト』だ。
分析が苦手な方の課題としては、データから得られる仮説が思い浮かばないという点だ。
そんな分析に苦手な人のためにできたのが『AIアナリスト』で、Googleアナリティクスのデータを自動集計し、改善案の提案までしてくれるツールとなっている。
また、分析に苦手意識はないが、忙しさでデータを集計して仮説まで立てている暇がない方は、AIアナリストで時間の節約になるという点でもおすすめできる。
無料プランでは、『人工知能の提案一覧』と『レポート画面』の2つはチェックできるため、それだけでも有益な情報となるだろう。
ヒートマップツール | Webメディア運営者向け
Ptengine Insight
Ptengineの代名詞とも言えるヒートマップツールのご紹介だ。
Ptengine Insightは、ページの効果が視覚的に分かりやすいヒートマップツールとして多くの企業で導入されている。
Webメディアが3000PV以下であれば全機能を無料で使えるため、キラーページやLPにだけ埋め込むことでメディアの初期段階では無料でも十分活躍してくれることだろう。
User Heat
参考元:User Heat公式
User Heatはとにかくお金をかけずにヒートマップが使いたい方は要チェックだ。
というのも、月間30万PVのアクセス数までは無料で使うことができるからだ。
ここまでアクセス数の上限が甘いヒートマップツールは他にないので、ぜひ一度検討してみると良いだろう。
ABテストツール | Webメディア・Web広告運用者用
Optimizely X
参考元:Optimizely X公式
Optimizely Xは、ABテストツール界の重鎮であり、導入企業数9000社超えの世界No.1のABテストツールだ。
30日間は無料期間として利用できるため、1ヶ月間だけでも利用することを強くおすすめする。
Optimizely Xの最大の特徴としては、テスト基準値である『場所』や『時間』『参照元』などのセグメントを自在に掛け算して、
ターゲティングできる点は他のツールよりも柔軟性があり高度なABテストを可能にしていると言っていいだろう。
Ptengine Experience
次は、『Ptengine Experience』というABテストツールのご紹介だ。
正直、Optimizely Xほどの専門性はないものの、ノーコードでプログラミング言語が分からなくてもサイト改修が可能なのでABテストの結果を元に改修をスムーズに行うことができる。
また、Web接客ツールも併せ持っているため、お問い合わせの対応に対しても自動化でき、CVRの向上に大きく貢献できるツールがパッケージになっていてポイントが高い。
こちらも3000PVまでは無料で利用できるため、使いどころを絞れば無料でも十分活用シーンはあるはずだ。
SNS分析ツール | SNS運用者向け
Twitterアナリティクス | Twitter運用者向け
Twitterアナリティクスは、twitterの既存機能で以下の箇所にアナリティクスのボタンがある。
実際に開いてみると以下のようになる。
上記の通り、過去28日間でどのくらいTwitterユーザーから反応があったかを確認することができる。
特にツイートのインプレッションがどれくらいで、プロフィールへのアクセスはどのくらいかと言った情報を見ながら、改善案を考えていくというわけだ。
HOTARU.AI | Instagram運用者向け
参考元:HOTARU.AI公式
Instagramの運営会社であるFacebook社が認めたinstagramの分析ツールが『HOTARU.AI』だ。
月額5000円のスタンダードプランが無料で使え、投稿やストーリー、ハッシュタグの分析等が利用できる。
また、改善箇所を『課題カード』というものに表示してくれるので、それを消化するだけでもアカウントの質が向上する便利機能もある。
また、Weeklyでアカウントのレポートもメールでお知らせしてくれるので、わざわざデータを見に行かなくでも定期的にデータをチェックできる点も嬉しい機能だ。
まとめ
ここまで、Webマーケティング無料ツールを16個ご紹介してきた。
正直、あなたが使わなくても良いツールはいくつもあったことだろう。
あなたの進路は無数に広がっていて、今はまだ方向性は決まっていないかもしれないが、
いつか必要になった時、辞書的にツールを探す際に、本記事を思い出してくれたら嬉しく思う。
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