「Webデザイナーの仕事をしたいけど、実際Webデザイナーは稼げるかどうか確かめたい」
結論から言うと、Webデザインだけを習得しても稼ぐことはできません。
Webデザインだけできる人が増えていき、Webデザインだけを生かした仕事はどれも報酬が低い仕事ばかりです。
具体的にみると、バナー作成5枚まとめて1000円のような案件で、時給に換算すると200円程度…。
ただ、「Webデザイナーは稼げないのか」と決めつけるのはまだ早いです。
あるスキルがあれば、仕事獲得に困らず高収入を得られるWebデザイナーになることができるからです。
稼いでいるWebデザイナーが口を揃えて仰ったあるスキルとは何かを見ていきますね。
この記事の監修者
岩澤 雄大
Web業界12年目。現在はフリーランスのWebデザイナーとして活動中。
広告代理店や企業からバナーやLPデザインなど年間100種類以上こなす。
Webデザイナーが飽和していると言われる本当の理由
Webデザインだけができる人が溢れかえっているから
Webデザインだけができる人が増え、Webデザインだけを生かせる仕事数に対してWebデザイナーの数が溢れているのです。
そのため、Webデザインだけの仕事の単価の相場が下がり飽和していると言われている現状。
冒頭でもお伝えしたように、バナー作成5枚まとめて1000円で、時給に換算すると200円程度…。
多くの時間を犠牲するにも関わらず、全く収入の足しにもなりません。
ただ、高収入を得ているWebデザイナーも中にはいるので、次で高収入Webデザイナーになるために必要なことを紹介していきますね。
高収入を得ているWebデザイナーがいるその真相とは
高収入を得ているWebデザイナーは、Webデザインスキルだけではなくある仕組みを作ることに力を入れているのです。
その仕組みこそ、「高いお金を出してもあなたにお願いしたい」と言われ、報酬の高い仕事依頼が次々にくる仕組みです。
これさえあれば、報酬の低い仕事を受けなくても、継続的に報酬の高い仕事を受けられ高収入を得られます。
Webデザイナーが高収入を得られる仕組み
報酬の高い仕事依頼がくる仕組みこそ、マーケティングを使った仕組みづくりのこと。
つまり、稼いでいるWebデザイナーは、例外なくお客さまに選ばれるための仕組みを作れるマーケティングを学んでいたのです。
一見、マーケティングと聞くと「なんか難しそうだな」と感じる方もいるかもしれません。
ただ、正しいやり方を知っているかどうかで、仕事獲得に困らず高収入を得ることが可能なのです。
そこで今回は、マーケティングで報酬の高い仕事依頼がくる仕組みを分かりやすく5日間に凝縮してまとめました。
完全無料なので、高収入Webデザイナーになりたい方はぜひ受講してくださいね。
Webデザインだけでは厳しい時代になってきている【生き残り戦略】
ここまで、飽和状態の中で生き抜くための方法としてWebマーケティングスキルを紹介しました。
ここからは、上記以外で勝ち抜く方法として以下の5つをご紹介します。
- UI/UXの知識を身につける
- 掛け合わせスキルを身につける
- ポジションを確立させる
- 他の分野でも活躍できるWebデザイナーを目指す
- 提案ができるWebデザイナになる
それではさっそく見ていきましょう!
①UI/UXの知識を身につける
「UI」と「UX」って聞いたことがあるけど何のことか分からない方のために以下に分かりやすくまとめました。
- UI(User Interface)
UIとは、ユーザーとパソコンやスマホなどの機器との接点のことで、たとえばWebサイトやアプリのボタンや画像などがそれにあたります。 - UX(User Experience)
UXとは、ユーザーの体験を意味し、ユーザーがあるサイトで新規会員登録したら、その登録したという行為がまさに体験にあたります。
UIの使いやすさを高める専門の職業がUIデザイナーであり、ユーザーにもたらされる体験から遡ってWebサイトやアプリのデザインを設計するのがUXデザイナーです。
世の中のデジタル化が進んだことにより、これまで以上にUI/UXの重要性が高まっています。
以前までの商品はモノが主流でしたが、現在ではサービスがビジネストレンドになっています。
例えば、NetflixやAmazon Primeは何か独自のモノを持っているわけでなく、UI/UXを意識したアプリケーションをサービスとして提供しています。
このようなモノからコトへのサービス化の中で、UI/UXはユーザーがどのサービスを選択するかを判断する上で重要なファクターになっているのです。
パソコンやスマホなどの“モノ”の場合、実際に購入してみなければ、品質の良さは確認できません。
しかし、サービスであれば品質が悪ければ他のサービスに容易に乗り換えることが可能です。
そのため、UI/UXが意識できていないサービスは、ユーザーが簡単に離脱していってしまいます。
デジタル時代においてUI/UXデザインを身につけることは必須であり、より本質に迫ったデザインを表現できる市場価値の高い人材になれるでしょう。
②掛け合わせスキルを身につける
Webデザインは他のスキルと組み合わせることで、デザイナーとしての価値を大きく高めることができます。
スキルを掛け算することで、幅広い領域の業務をこなせるようになり、請け負うことのできる仕事の幅が広がります。
例えば、プログラミングスキルを掛け合わせると、デザインをした先のコーティング領域の仕事まで巻き取ることができるようになります。
掛け合わせるスキルは、Webデザインと相性の良いスキルであれば、既存のスキルでも構いませんし、新しいスキルを習得してもいいでしょう。
激化するWebデザイナー界を生き抜くために、付加価値の高いスキルを組み合わせることで、他者との差別化を図りましょう!
以下にWebデザインと相性の良いスキルをまとめておいたので、ぜひ参考にしてみてください。
- プログラミングスキル
- ディレクションスキル
- マーケティングスキル
- コミュニケーションスキル
- AIを駆使するスキル
特に、昨今注目を集めている「AI」を駆使するスキルも必要です。
現に、合同会社田島デザインが発表している「各デザインAIツールの普及率・利用率アンケート(n=5000,n=298)」によると、
毎日AIツールを使っている割合が最も多い職業は「デザイナー」でした。
つまり、近い将来、デザイナーが仕事のなかでAIを使うのは、当たり前になる可能性が高いということです。
このように、Webデザイナーになる方は、デザインのスキルだけでなく、そのほかのスキルを掛け合わせて、ライバルとの差別化を測るのが重要です。
③ポジションを確立させる
この分野はあの人となるくらいに、自分がどこのポジションにいるのかをはっきりさせることは非常に重要です。
ポジションを明確にすることができれば、他者との差別化になり、クライアントからあなたを選んでもらいやすくなります。
また、戦う場所を限定することは、自分が得意な分野で有利に戦えるメリットもあります。
まずは、Webデザイナーの仕事をいくつかの軸に分けて考えてみましょう。
そして、自分が目指すべきポジションを決定し、そのポジションで唯一無二の存在になることを目指して学習を進めていきましょう。
④他の分野でも活躍できるWebデザイナーを目指す
Webデザイナーの主な仕事内容はWebサイトのデザインになりますが、それ以外のデザイン業務でも経験を積んでおくといいでしょう。
Web業界に限らず、動画や広告、ディレクションなどデザイナーが活躍できる場所は多岐にわたります。
デザイナーとしての能力を高め、1つのプロジェクトを統括し、チームの方向性がずれないように管理するアートディレクターを目指すのも1つの戦略です。
そうすることで、仮に将来AIやノーコードツールの発達によってWebデザイナーの仕事が減少してしまった場合でも、他の分野でも活躍できる能力があれば、将来に対する不安もなくなります。
とにかくデザインが好きな方は、デザイナーとしての知見や経験を深めてみることがいいでしよう。
⑤提案ができるWebデザイナーになる
クライアントが、デザイナーに仕事を任せるための重要な判断基準はなんでしょうか。
それは、デザイナーからの提案力です。
なぜなら、提案力こそがデザイナーの能力が浮き彫りになる最大のポイントだからです。
デザイナーから提案できるということはクライアントが作りたいものを理解しており、より価値のあるものを提供する力があることの証明になります。
逆にいうと、提案できないデザイナーはキャリアが浅いと認識されてしまい、クライアントから仕事を依頼してもらえなくなる確率が高まります。
デザイン力だけでなく、クライアントの価値を高めることのできる提案力を磨いていくことも、価値のあるWebデザイナーになるために重要です。
これからWebデザイナーを目指すのは遅くない
先述した通り、付加価値の高いWebデザイナーは、低価格競争や長時間労働に巻き込まれる心配はなく、今後も仕事に困ることはありません。
ですが、ただのデザイナだけしかできないWebデザイナーは、他のデザイナーと熾烈な争いを繰り広げることになります。
Webデザイナーとしてやりがいのあるキャリアを歩んでいくためにも、既存のスキルに磨きをかけたり、他者と差別化を図れるスキルを掛け合わせていきましょう。
僕自身もWebデザイナーの方とお仕事をする機会がありますが、あるスキルがあればWebデザイナーは飽和していると感じないと仰る方ばかりでした。