「Webライターを目指すにあたって、資格や検定を取るべきなのだろうか?」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
とくに未経験の方ほど「アピールできるものがないから、資格や検定を取ろう」と考えがちです。
しかし、あえて言わせてください。
Webライターになるために、資格や検定は必要ありません。
本記事では、Webライターに資格や検定が必要ない理由や、稼げるWebライターになるために必要なことを紹介します。
なお、資格は不要とお伝えしましたが、ある条件を満たした方だけ取得すると有利になる資格もあるので、そちらも解説します。
これからWebライターを目指す方は、ぜひ参考にしてください!
Webライターに資格や検定は必要ない理由
Webライターが資格や検定を取らなくていい理由は、たった1つ。
「資格はスキルの証明にはならないから」です。
世の中には「資格や検定を取っておいたほうがいいのではないか」という初心者の思考につけ込んだ、持っていても何の役にも立たない資格や検定が山程あります。
難易度が低く、受験料さえ払えば取れるようなものばかりです。
そして、そういった資格が山程あることをクライアントも理解しています。
つまり、資格や検定をアピールしたところで、知識のあるクライアントからすると、まったく魅力的に映らないのです。
「資格や検定があれば仕事を取りやすくなる!」と思っていたのにもかかわらず、クライアントから評価されないのであれば、お金と時間がもったいないですよね。
Webライターは資格や検定に頼らずスキルを磨こう
Webライターとして稼いでいくうえで、大切なのはスキルです。
つまりは「文章力」を磨いていく必要があります。
とはいえ、文章力だけ磨いても仕事が取れないのが難しいところ。
さらにいうと、自分のスキルを証明するための実績を作らなければいけません。
右も左もわからない状態から、独学で文章力を身につけて、実績を作り、営業をするのはかなり難易度が高く感じるでしょう。
そこでおすすめなのが、スクールの受講です。
スクールでは、プロのサポートを受けながら、文章力や案件獲得について学習できます。
また、自分の実績としてアピール材料になる法人案件も獲得できます。
Webライターとして最短で稼ぎたい方は、スクールを検討してみましょう。
また、下記記事では、厳選した5つのWebライター講座・スクールを紹介しています。
ぜひ、あわせてご確認ください!
参考記事:【最新版】Webライター講座・スクール厳選おすすめ5校を紹介
専門性を深めるための資格や検定には価値がある
Webライターになるうえで、資格・検定は必要ないとお伝えしましたが、資格・検定を取得することで有利になる場合もあります。
それは、特化するジャンルの専門性を深める場合です。
最近では、Webライターとして幅広いジャンルの記事を書くのではなく、金融ライターや不動産ライター、美容ライターのように専門ジャンルを絞ることが一般的になってきました。
なぜなら、そのほうがWebライターとしてリサーチの手間が省けることに加え、記事の専門性が高まりクライアントから重宝されるためです。
近年では、Googleも記事の専門性や権威性を重視しているため、執筆者の情報を載せることも増えてきました。
つまり、金融系の資格や不動産系の資格など、自分が特化するジャンルの資格を取得することで、ライターとして強みになります。
ただし、繰り返しますが誰でも簡単に取れる資格や、Webライターになるための資格・検定は必要ありません。
Webライター検定・資格おすすめ4選【国家資格も含む】
高単価案件の獲得には、専門分野における特別なスキルや知識を証明できる資格・検定があると強みになります。
ここでは、Webライターが持っておくと有利に立てるおすすめ検定・資格について紹介します。。
1.ファイナンシャルプランナー
出典:日本FP協会
ファイナンシャルプランナー(FP)は、人の人生における夢や目標実現のための資金計画を立て、その計画を実行するサポートするための国家資格です。
ファイナンシャルプランナーの資格は、お金に関する様々な知識を持っていることを証明できます。
資格を活かせる執筆ジャンルは主に以下の4つです。
- 銀行
- 保険
- 証券
- 不動産業
ファイナンシャルプランナーは、銀行や証券会社で働く人が保有しているイメージが強いですが、実際には保険や不動産業界でも取得を推奨されています。
ファイナンシャルプランナーを取得することで「お金の専門家」として執筆を依頼されるため、単価が上がりやすくなります。
また、監修案件を依頼されることも。
- 国家資格
- 3級・2級・1級の3段階
- 3級取得に必要な勉強時間は80時間〜150時間
- 全都道府県に試験会場あり
- 試験実施は1月・5月・9月の年3回
- 受験料は6,000円(学科・実技それぞれ3,000円)
参考:日本FP協会ホームページ
FP技能士の有資格者は、保険・株・投資・資産運用などお金に関する深い知識を持っていると判断されるため、Webライターとしても案件獲得につなげやすいです。。
実際に、以下のような案件がクラウドワークスにも多数掲載されている。
参考:クラウドワークス公式HP
FP技能士の専門分野に関わる記事は平均して単価が高いため、案件受注がしやすくなるだけでなく、収入UPにも繋げやすいと言えます。。
2.宅地建物取引士
通称「宅建(たっけん)」として知られている宅地建物取引士は、数ある国家資格の中でも人気の高い資格です。
なぜなら、不動産の賃貸や売買の際に必要な「重要事項説明書」を読めるという独占業務があるからです。
宅建士の資格がなければ契約に関わる重要事項の説明をすることができません。
宅建士の資格保有者が活躍するのは、主に以下の業務です。
- 不動産関連の営業・事務
- 住宅ローンを取り扱う金融機関の窓口や営業
- 不動産投資・資産運用のコンサルタント
有名、かつ人気の高い国家資格であり、その難易度もかなり高いことで知られている宅建士。
概要を以下にまとめます。
- 国家資格
- 必要な勉強時間は約300時間
- 各都道府県で受験可能
- 年1回、10月の第3日曜日に実施
- 受験料8,200円
取得するメリットの大きな資格だが、その分必要とされる勉強時間も300時間と長いのが特徴です。
このようなハイレベルの国家資格を取得しておくと、Webライターとしても、専門性が評価されやすく案件受注に繋がりやすくなります。
参考:クラウドワークス公式HP
上記の案件のように、宅建士の有資格者に限定しているものは単価が良いですね。
3.日本化粧品検定
日本化粧品検定とは、化粧品を正しく使うための知識や、化粧品についての知識のスペシャリストを育成するための検定です。
3級から1級までの3段階となっており、3級は無料でWeb上での受験が可能です。
- 3級はWeb上でいつでも何度でも受験可能
- 2級・1級は年2回(5月・11月)実施
- 受験地
→札幌・仙台・東京・横浜・さいたま・千葉・静岡・名古屋・京都・大阪・福岡 - 受験料 2級:6,600円 1級:13,200円
コスメに関わるライティング案件は数が多いのが特徴です。
資格を持つことで、案件を獲得しやすくなるだけでなく、文字単価の高い案件を任されることが増えるのは大きなメリットですね。
参考:クラウドワークス公式HP
参考までに、上記案件はコスメ系ではレアな文字単価3円です。
4.キャリアコンサルタント
出典:日本キャリア開発協会
キャリアコンサルタントは職業上の経歴に関するアドバイスをする専門家です。
国家資格である「キャリアコンサルタント試験」をパスした後に、キャリアコンサルタント名簿へ登録されることで、正式にキャリアコンサルタントを名乗ることができます。
キャリアコンサルタントは2016年に国家資格となった新しい資格です。
- 国家資格
- 受験資格
実務経験3年以上または厚生労働大臣認定の講習過程を終了 - 年3回(3月・7月・11月)実施
- 受験料38,800円(学科・実技合計)
- 合格後に資格取得者登録料55,800円が必要
- 5年ごとに講習を受ける必要あり(費用30万ほど)
参考:日本キャリア開発協会
見ての通り、キャリアコンサルタントになるには高額な費用がかかります。
受験料と登録料で10万円近くかかり、さらにその後も5年おきに講習のための費用を支払わなければいけません。
しかしながら、キャリアコンサルタントの資格を保有していることで、以下のスキルの証明になるため、価値はあると言えるでしょう。
- 課題発見スキル
- 相手の話をよく聞く傾聴スキル
- 学術的な知識を元にした論理的思考
キャリアコンサルタントの資格を持っていれば、営業職や人材関連のビジネスコラムを執筆するライターとしても活躍できます。
参考:クラウドワークス公式HP
上記の案件は、文字単価2円がスタートラインです。
低単価の多いクラウドワークスでは、非常に単価が高いと言えます。
Webライターが取得すべき資格や検定を選ぶ3つのポイント
Webライターで成功している人の中には、資格を保有していない人も多いです。
つまり、Webライターで活躍する上で資格の取得が必須ではないということ。
しかし、資格や検定を取ることで有利になる場面は多々あります。
大切なのは、以下の点を明確にすることでうs。
- 資格・検定により何をアピールしたいのか
- 長期的に考えて取得するメリットがあるのか
- 目指すライターの種別にマッチしている資格を選べているか
ここでは以上の3点について、より詳しく解説していきます。
1.何を証明したいのか明確にして選ぶ
ライティングのスキルが高いことを証明するのであれば、ライター検定などが適しています。
一方、専門分野における知識があることを証明するのであれば、それぞれの分野に特化した資格・検定がおすすめです。
このように、あなたが検定や資格取得にチャレンジするとして、一体何を目的としているのかは明確にしておく必要があります。
- 不動産関連のWebライターとして大きく稼ぎたい→宅建士の資格取得
- 金融系Webライターとして大きく稼ぎたい→FP資格取得
- ライティングスキルが高いことを証明したい→ライター検定1級を目指す
上記のように、何を証明したいのかを明確にした上で取得する資格を見極めましょう。
2.長期的にライターを続けるかで選ぶ
今Webライターをしていても、今後は別のキャリアを描いている人も少なくありません。
仮に、すでに目標としている次のステップが決まっている場合、取得する資格や検定はその未来のキャリアに繋がるものであるべきです。
例えば、Webライターを続け場合、
- オールジャンルのWebライターとして実績を積み上げる
- 専門分野を決めて受注する案件を絞り込んでいく
- 専門分野で高単価案件を取れるようになる
上記のような流れでステップアップするのが一般的です。
この場合はやはりメインとなるスキルはライティングスキルになるため、資格や検定は後回しでも良いでしょう。
ただし、仮に以下の流れだとしたら進め方は異なります。。
- Webライターで実績を積み上げる
- SEOコンサルのジャンルに寄せていく
- コンサル事業で起業する
やや極端な例ですが、実際にこのように転身するWebライターも存在します。
この場合、ライティングスキルだけでなくコンサルスキルも重視されます。
高額な費用がかかるキャリアコンサルタントの資格取得も、上記の例なら将来的に役に立つため、取得しておく価値は非常に高いと言えでしょう。
3.Webライターの様々な職種を把握した上で選ぶ
目指すWebライターの種別に合った資格を選ばなければ、苦労して資格を取得しても効果は薄いです。
- SEOライター
- コピーライター
- セールスライター
- 取材ライター
- シナリオライター
上記は一例で、挙げればもっと細かく分類することも可能です。
Webライターは職種によって必要とされるスキルが異なります。
そのため、今後特化していきたいライター種別に関連の強い資格を取得しなければあまり意味がありません。
- SEOライター
SEO検定、認定SEOコンサルタント - コピーライター
ザ・レスポンス認定セールスライター
「ザ・レスポンス」が行うマーケティングに特化した独自のトレーニングを卒業し、基礎的なセールスライティングの技術を持っていると認定したセールスライターのこと。
このように、Webライターの種別ごとに取得するべき資格や検定は異なります。
目指すライター種別にマッチした資格を選ぼう。
実際にWebライターの検定や資格はどのように利用できるのか
Webライターに関連する資格や検定をどのように利用できるのかについても理解しておきましょう。
ここでは、案件の募集要項に資格の有無を問う記載があるケースや、採用側の考え方、実際に資格や検定が決め手となり案件獲得にこぎつけたケースについて紹介していきます。
実際の募集要項にはどのような記載があるのか
Webライターの募集要項に、明確な条件が掲げられていることはそれほど多くありません。
例えば以下のような記載が一般的です。
- これまでにWeb媒体での執筆経験がある方
- 継続的にお仕事を行える方
- 週3本以上のライティング (4~6時間/本)
- PCでの作業が可能な方
Webライターの募集要項は、このようにあまり厳しい条件が設定されていないのが一般的です。
よほど専門性の高いトピックであれば、その業界での経験を求められることはあっても、ライティングスキルに関連する資格には触れられていない。
例を挙げると「ライター検定○級以上」などの記載はこれまで一度も見たことがありません。
クライアントから資格保有の有無を聞かれることはほぼないため、資格を取得した場合は、自ら明確に何の資格を保有しているのかを伝える必要があります。
現役採用担当者は資格や検定についてどのように考えているか
募集要項に資格に関わる条件を設定していないのなら、資格を保有していようが意味がないのかと思うかもしれないが、そうではありません。
採用担当者は、ライターを採用するときには主に以下の点に注目しています。
- これまでの実績
- 執筆ジャンル
- ライター歴の長さ
- 人柄
最も重視するのは、これまでの経験と実績です。
資格を保有していること以上に重要なのが、やはり実際のライティングスキル。
採用担当側がライターに対して過去に執筆したものを提出するように求めるのは、どのような文章を書くライターなのかを知るためです。
そして、仮にここで同等レベルの志望者が複数いたとしましょう。
この場合はどこかで優劣を決める必要があります。
このようなケースで、資格の有無が決め手となり案件獲得に至るケースはあるでしょう。
実際に資格や検定を利用して案件獲得した事例
案件獲得時に資格が決め手となるのは、専門性の高いジャンルの記事を執筆する場合です。
例えば、キャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナーなど。
これらの資格は、関連のあるジャンルのライティング案件においては圧倒的有利になります。
以下は知人の例です。
元FPとして働いていたのですが、コロナを期に会社を退職。それからフリーランスWebライターに転向しました。
初めのうちは案件獲得が難しいと言われていますが、私の場合FPの資格と実務経験があるため、文章力をあまり問われることなく簡単に案件を獲得できたのは非常にありがたかったです。
FPに関わるコラムを中心に、案件を多く任せてもらいながら実績を積みあげているところです。FPの経験をWebライターに活かすことはそれほどイメージしていませんでしたが、やはり資格を持っているだけで案件が獲得しやすくなると実感しました。
資格を持っているということは、その分野における専門的な知識やスキルを保有していることの証明になります。
そうなれば、専門性の高い記事が書けるであろうと採用担当者は期待し、結果的に特定ジャンルの案件が格段に獲得しやすくなるのです。
Webライターは検定や資格以外にも案件実績が重要視される
先ほども触れた通り、検定○級や、資格云々以上に重要視されるのは、ライターとしての実績です。
以下は、知り合いのWebライターに「どんな実績をお持ちですか」と聞いた時に返ってきた答えです。
英会話スクールのコラムをこれまでに1年間月10本(3000文字程度)書いてきました。記事のPV数は安定しており、実際に入会者数増加につながったとクライアントさまからもお褒めの言葉をいただいています。
私自身は英語を話すことはできません。ほぼ初級同等レベルです。TOEICのスコアもありませんし、英検も取得していません。
これまでの実績をポートフォリオに掲載していますが、それをみた別の英会話関係の企業様からのお問い合わせはコンスタントにあります。
文字単価は下限が2円、一般的にはそこそこ高単価だと思っています。私自身としては、実際の英語力以上に、英会話の分野で読まれる記事を書けるスキルの方が重視されているように感じます。
このように、安定して案件を確保しているWebライターが、必ず資格や検定を取得しているとは限りません。
むしろ実績のみ案件の取得していることも。
どのようなメディアでどのような記事を書いてきたライターなのか。
これが分かれば、資格や検定の有無はあまり気になりません。
資格や検定を保有しているか否か、よりも実績でアピールする方が効果的だ。
その先に、プラスアルファのアピールポイントとして資格や検定があると覚えておこう。
とはいえ、最初の実績を自力で作るのは簡単ではありません。
実績を身につけて、Webライターとして活躍したい方は、ぜひスクールの受講を検討してみましょう。
また、下記記事では、厳選したおすすめのWebライター講座・スクールを5つ紹介しています。
参考記事:【最新版】Webライター講座・スクール厳選おすすめ5校を紹介
まとめ
特別な資格やスキルなしに目指せるのがWebライターの魅力です。
とはいえ、特定ジャンルの専門性を深めるのであれば、資格や検定も大切になってきます。
採用する側が興味をそそられる検定や資格を持っておくと、何もないライターよりも優位に立てるでしょう。
これからどのようなキャリアを構築していきたいのか、その道筋を明確にした上で、今後武器になるであろう検定や資格にチャレンジしてみるのがおすすめです。
稼げるWebライターになりたい方は、ぜひスクールを覗いてみてください。